巻き寿司や伊達巻を作ろうと思ったとき、「あれ?巻きすって裏表あるの?」と、ふと手が止まってしまった経験はありませんか。
見た目がとてもよく似ているので、どちらを表にして使えばいいのか分からず、なんとなく置いた向きのまま使ってしまう方も多いと思います。特に初めて巻き寿司を作るときは、具やごはんの量、巻き方など気になることがたくさんあり、巻きすの向きまで気が回らないですよね。
実は私自身も、最初は巻きすの裏表をまったく意識していませんでした。その結果、きれいに巻けなかったり、巻き終わりが崩れてしまったり、海苔が巻きすにくっついてしまったりと、小さな失敗を何度も経験しました。「なんだか難しいな…」と感じてしまったこともあります。
でも、巻きすの裏表にはきちんと理由があり、基本の考え方を知るだけで失敗はぐっと減ります。特別な技術やコツを覚えなくても大丈夫です。
この記事では、初心者の方でもすぐに判断できる巻きすの裏表の見分け方と、太巻き・細巻き・伊達巻など料理に合わせたやさしい使い分けの考え方を、できるだけ専門用語を使わずに解説していきます。
「料理が得意じゃない」「巻き寿司はちょっと苦手」という方でも、読み終わるころには安心して巻きすを使えるようになる内容です。
結論|巻きすの裏表は「基本の正解」と「用途別の使い分け」があります

先に結論からお伝えしますね。
巻きすには表と裏がありますが、難しく考える必要はありません。基本の考え方をひとつ押さえておくだけで、巻き寿司作りはぐっと楽になります。
- 基本的には、平らでつるっとした面が表
- この面を使うと、ごはんや海苔がくっつきにくく、力も均等に伝わりやすくなります
- そのため、初めて巻きすを使う方や、久しぶりに巻き寿司を作る方には特におすすめです
ただし、すべての料理で必ず表を使わなければいけない、というわけではありません。
- 形をしっかり付けたいとき
- 表面にきれいな模様を出したいとき
こういった場合には、あえて裏の面を使う方が向いていることもあります。
最初は「平らな面=表が基本」と覚えておけば十分です。慣れてきたら、料理の種類や仕上がりのイメージに合わせて、少しずつ使い分けられるようになりますよ。
そもそも巻きすに裏表がある理由

巻きすは、細い竹を何本も並べ、それを糸で一本ずつ編むようにして作られています。一見シンプルな道具ですが、実はこの作り方こそが、裏表が生まれる理由になっています。
竹は完全に同じ形ではなく、少し丸みがあったり、太さにわずかな違いがあったりします。そのため、並べて編んでいく過程で、どうしても表情の違う面ができてしまうのです。
この作り方の関係で、
- 竹が比較的そろっていて、手で触ると平らに感じる面
- 竹の丸みや段差が出やすく、少しデコボコを感じる面
という2つの面が、自然な形で生まれます。これは不良品というわけではなく、巻きすとして正しく作られている証拠でもあります。
どちらの面も間違いではありませんが、料理をする人にとっては「使いやすさ」に違いが出てきます。平らな面は安定しやすく、デコボコした面は形を付けやすい、という特徴があります。
つまり、巻きすの裏表は良し悪しではなく、どんな料理を作りたいか、どんな仕上がりにしたいかによって選ぶものと考えると、ぐっと分かりやすくなります。
巻きすの裏表はどっちが正解か一瞬で分かる方法

「結局どっちを上にすればいいの?」と迷ったときは、細かいことを考えなくても大丈夫です。ここでご紹介するポイントを知っておけば、見た瞬間に判断できるようになります。
平らでつるつるした面の特徴
竹がきれいに並んでいて、手で触ると比較的なめらかに感じる面です。指でなぞったときに引っかかりが少なく、全体がそろって見えるのが目印になります。
この面は、ごはんや海苔がくっつきにくく、巻くときの力も均等に伝わりやすいのが特徴です。そのため、巻き寿司作りに慣れていない方や、久しぶりに使う方でも安心して扱えます。「とりあえず失敗したくない」という場合は、この面を選んでおくと安心です。
デコボコしている面の特徴
こちらは、竹一本一本の丸みがはっきり分かり、触ると少し凹凸を感じる面です。場所によって高さが違うため、指先に段差を感じやすいのが特徴です。
この面は、巻いたときに竹の形が伝わりやすく、模様を付けたいときや、形をしっかり出したい料理に向いています。ただし、慣れないうちは力加減が難しく感じることもあるため、最初は無理に使う必要はありません。
紐や結び目で見分ける方法
見た目だけで判断しにくいときは、巻きすの端をチェックしてみてください。糸でしっかり結ばれている結び目があります。
一般的には、結び目が目立つ側が裏、反対に結び目があまり目立たず、全体がすっきり見える側が表です。このポイントを覚えておくと、急いでいるときでも迷いにくくなります。
初心者が勘違いしやすいポイント
「デコボコしている方が滑りにくそうだから、巻きやすいのでは?」と思って、裏の面を使ってしまう方はとても多いです。
でも実際には、最初は平らな面の方が安定しやすく、失敗しにくいです。まずは表を使って感覚に慣れ、余裕が出てきたら裏面も試してみる、という順番で問題ありません。
巻きすの裏表を間違えると失敗しやすい理由

巻きすの裏表を意識せずに使ってしまうと、「なんだかうまくいかないな…」と感じる場面が増えやすくなります。ここでは、初心者の方が特につまずきやすいポイントを、理由とあわせてご紹介します。
海苔がくっつきやすくなる
デコボコ面を使うと、海苔やごはんが竹と竹の間の溝に入り込みやすくなります。その結果、巻き終わって巻きすを外そうとしたときに、海苔が一緒にはがれてしまったり、ごはんがべったり付いてしまったりすることがあります。
特に、炊きたてのごはんを使っている場合は、少しの凹凸でもくっつきやすくなるため、「きれいに巻けたと思ったのに最後で失敗…」となりがちです。
巻き終わりが汚くなる
裏表を間違えると、巻くときの力が均等に伝わりにくくなります。そのため、巻き終わりがゆるくなったり、逆に一部分だけ強く押されて形が崩れたりすることがあります。
見た目が少し崩れるだけでも、「失敗したかも」と感じてしまい、料理への苦手意識につながってしまうこともあります。
力のかかり方が不均一になる
デコボコした面は、押す場所によって感触が変わりやすく、無意識のうちに力の入れ方がバラバラになりがちです。その結果、巻き寿司の断面がきれいな円にならず、少しいびつな形になってしまいます。
最初のうちは、平らな面を使って力のかかり方を一定にするだけでも、仕上がりは大きく変わります。
初心者がやりがちな巻きすの使い方NG集

巻き寿司に挑戦すると、誰でも一度は「うまくいかなかった…」と感じる瞬間があります。ここでご紹介するのは、特に初心者の方がやりがちな失敗例です。
- 力を入れすぎて中身が飛び出す
きれいに巻こうとして、ついギュッと力を入れてしまうと、中の具材やごはんが横からはみ出してしまいます。巻きすは「押す」のではなく、「やさしく形を整える」イメージで使うのがポイントです。 - 巻きすを途中までしか使わず、最後がゆるくなる
巻き始めはうまくいっても、最後まで巻きすを使わずに手だけで仕上げてしまうと、巻き終わりがふんわりしてしまいます。最後まで巻きすで包み込むようにすると、形が安定しやすくなります。 - 具を入れすぎて閉じられない
あれもこれも入れたくなりますが、具が多すぎるときれいに閉じるのが難しくなります。最初は少なめを意識すると、見た目も巻きやすさもぐっと良くなります。
これらはどれも、最初はとてもよくある失敗です。何度か作るうちに自然と感覚がつかめてくるので、失敗しても気にしすぎなくて大丈夫ですよ。
【料理別】太巻き・細巻き・伊達巻で変わる巻きすの裏表

同じ巻きすでも、作る料理によって向いている面は少しずつ変わります。ここでは、家庭で作ることが多い太巻き・細巻き・伊達巻を例に、初心者の方でも迷いにくい考え方をご紹介します。
太巻きに向いている面
太巻きを作るときは、基本の平らな表面を上にして使うのがおすすめです。太巻きはごはんや具の量が多く、全体に均等な力をかけることが大切になります。
平らな面を使うと、巻く途中でごはんがずれにくく、最後まで安定した形を保ちやすくなります。特に初めて太巻きに挑戦する場合は、「きれいな円柱にする」ことを意識しすぎず、平らな面でやさしく包み込むように巻くと失敗しにくいですよ。
細巻きに向いている面
細巻きも、基本的には**表面(平らな面)**が向いています。細巻きはサイズが小さい分、少しの力の違いでも形に影響が出やすい料理です。
平らな面を使うことで、力の入りすぎを防ぎやすく、均一な太さに仕上げやすくなります。細巻きは「しっかり巻かなきゃ」と思いがちですが、実際には力を入れすぎない方がきれいに仕上がります。表面を使い、手のひらでそっと整えるようなイメージで巻いてみてください。
伊達巻・卵焼きで使う面
伊達巻や卵焼きのように、形をしっかり付けたい料理の場合は、あえてデコボコした面を使うこともあります。裏面を使うことで、竹の丸みが生地に伝わり、きれいな巻き模様が付きやすくなります。
ただし、必ず裏面でなければいけないわけではありません。最初は表面で巻いて形を整え、仕上げに軽く裏面を当てるなど、無理のない使い方でも十分です。
模様をきれいに出したい場合
伊達巻やロール状の卵焼きで、表面の模様をはっきり出したいときは、**裏面(デコボコした面)**が向いています。竹一本一本の丸みが生地に当たることで、見た目にもきれいな仕上がりになります。
「今日は見た目にもこだわりたいな」というときだけ裏面を選ぶ、という感覚で問題ありません。普段の家庭料理であれば、基本は表面、余裕があるときに裏面を試す、くらいの気持ちで大丈夫ですよ。
種類別|巻きすの素材による裏表の考え方

巻きすは見た目が似ていても、素材によって使い心地や考え方が少し変わります。ここでは、よく使われる素材ごとに「裏表をどう考えればいいか」を、初心者の方にも分かりやすく整理してお伝えします。
竹製巻きすの場合
竹製の巻きすは、昔から家庭やお寿司屋さんで使われてきた定番タイプです。今回ご紹介してきた表(平らな面)・裏(デコボコした面)の考え方は、基本的にこの竹製巻きすを前提としています。
竹の丸みや並び方によって自然に裏表ができるため、使う面を意識するだけで、巻きやすさや仕上がりに違いが出やすいのが特徴です。特に巻き寿司に慣れていないうちは、表面を使うことで安定感が増し、「失敗しにくい」と感じやすくなります。
まずは竹製巻きすで基本の使い方を覚えると、他の素材に変えたときも応用しやすくなりますよ。
プラスチック・シリコン製の場合
最近は、プラスチック製やシリコン製の巻きすもよく見かけるようになりました。これらは水洗いしやすく、乾きも早いため、お手入れの面ではとても便利です。
このタイプの巻きすは、竹製と比べて凹凸が少なく、表裏の差がほとんどないものが多いのが特徴です。そのため、「どちらが表か裏か」をそこまで神経質に気にしなくても、問題なく使える場合がほとんどです。
ただし、素材がやわらかい分、力を入れすぎると形が崩れやすいこともあります。最初は軽い力で巻くことを意識すると、きれいに仕上がりやすくなります。
初心者におすすめなのは?
これから巻き寿司作りを始める方や、「まだちょっと苦手意識がある…」という方には、竹製の巻きすを使い、表面(平らな面)で巻く方法がおすすめです。
竹製は手に伝わる感覚が分かりやすく、力のかけ具合を覚えやすいというメリットがあります。まずはこの組み合わせで、「巻く感覚」に慣れることを目標にしてみてください。
慣れてきたら、プラスチック製やシリコン製を使ってみたり、裏面を試してみたりと、少しずつ幅を広げていけば大丈夫です。
実際に使って分かった巻きす裏表の使い分け体験談

最初は何も知らずに、なんとなくデコボコしている裏の面で巻いていました。そのため、巻くたびに形が安定せず、少し力を入れただけで中身がずれてしまったり、巻き終わりがゆるくなってしまったりすることが多かったです。
「自分は不器用だから仕方ないのかな」と思いながら作っていましたが、毎回同じような失敗が続くと、正直なところ少し苦手意識も出てきました。
そんなときに、巻きすには裏表があり、平らな面を表として使うと安定しやすいということを知りました。半信半疑で表を意識して使うようにしてみると、巻くときの感触がそれまでとまったく違い、力加減がとても分かりやすくなったのです。
強く押さえなくても形が整い、巻き終わりまでスムーズに進められるようになりました。結果として、失敗の回数がぐっと減り、「あ、これなら自分でもできるかも」と感じられるようになったのを覚えています。
さらに、太巻きや細巻き、伊達巻など、料理によって使う面を少し変えるようにすると、無理に力を入れる必要がなくなり、作業そのものがとても楽になりました。裏表を意識するだけで、ここまで変わるのかと、正直驚いた体験です。
巻きすの裏表と一緒に知っておきたい基本の使い方

巻きすは、裏表だけでなく、ちょっとした下準備や扱い方を意識するだけで、ぐっと使いやすくなります。どれも難しいことではないので、ぜひ一緒に覚えておきましょう。
使う前に軽く湿らせる理由
巻きすを乾いたまま使うと、ごはんや海苔が竹に直接触れ、くっつきやすくなってしまいます。特に炊きたてのごはんは水分が多いため、思った以上に巻きすに貼り付いてしまうことがあります。
使う前に、巻きす全体をさっと水で濡らし、軽く水気を切ってから使うと、表面に薄い水の膜ができ、ごはんがくっつきにくくなります。びしょびしょにする必要はなく、「少ししっとりしているかな?」と感じる程度で十分です。
このひと手間だけで、巻き終わったあとに巻きすを外す作業がとても楽になり、仕上がりもきれいになりますよ。
ラップを使う場合の注意点
巻きすの上にラップを敷いて使うと、ごはんや具材が直接巻きすに触れないため、後片付けがぐっと楽になります。特に初心者の方や、洗い物を減らしたいときには便利な方法です。
ただし、ラップを敷いた状態だと、巻きすの感触が手に伝わりにくくなることがあります。そのため、最初は強く押しすぎないよう注意しましょう。ラップ越しでも、やさしく包み込むように巻くのがポイントです。
また、ラップはピンと張りすぎず、少し余裕を持たせて敷くと、巻く途中でシワになりにくくなります。
洗い方と保管方法
使用後の巻きすは、できるだけ早めに洗うことが大切です。時間がたつと、ごはん粒や海苔の成分が竹の隙間に入り込み、落ちにくくなってしまいます。
洗うときは、洗剤を使わなくても、水やぬるま湯でやさしくこすれば十分な場合が多いです。汚れが気になるときだけ、少量の中性洗剤を使いましょう。
洗ったあとは、水気をしっかり切り、風通しの良い場所で完全に乾かします。湿ったまま収納してしまうと、カビの原因になることがあります。しっかり乾かすことで、長く清潔に使い続けられます。
まとめ|巻きすの裏表は用途で使い分ければ迷いません

巻きすの裏表については、まずは**「平らな面が表」**と覚えておけば大丈夫です。これだけでも、巻くときの安定感が増し、失敗しにくくなります。
最初から完璧に使い分けようとしなくても問題ありません。まずは基本の向きで何度か使ってみて、「巻く感覚」に慣れることが一番大切です。慣れてくると、自然と力加減や巻くタイミングが分かるようになってきます。
そのうえで、太巻き・細巻き・伊達巻など、料理や仕上がりのイメージに合わせて、少しずつ裏面も試してみてください。「今日は形をきれいにしたい」「模様を出したい」といった気持ちに合わせて選ぶだけで十分です。
最初はうまくいかなくても、それは決して失敗ではありません。巻きすに触れる回数が増えるほど、コツは自然と身についていきます。焦らず、楽しみながら、少しずつ練習していきましょう。
