「作」の右側だけの漢字は何と読むのだろう、と気になったことはありませんか。
見たことはあるのに単独ではなじみが薄く、辞書で調べる際に読み方や部首が分かりにくいと感じやすい字です。
「作」の右側だけの漢字は「乍」で、主に「ながら」と読みます。
この記事では、「乍」の読み方や意味、画数・部首のほか、「作」との成り立ちの関係もやさしく解説します。
文章で「乍ら」を見かけたときにも迷わないよう、基本から確認していきましょう。
この記事でわかること
- 「作」の右側だけの漢字「乍」の主な読み方
- 「乍」が持つ「~ではあるが」「~しながら」といった意味
- 「乍」の画数と部首
- 「作」を構成する「亻」と「乍」の関係
「作」の右側だけの漢字は「乍」で、主に「ながら」と読む

「作」の右側だけを書いた漢字は、「乍」です。
この字は、単独の読みを確認したい場合には、まず「ながら」と覚えておくとよいでしょう。
ただし、「乍」には音読みと複数の訓読みがあり、使われている語によって読み方が異なることがあります。
「乍」は日常的によく使う漢字ではないため、見慣れないと読み方に迷いやすい字です。
とくに文章の中では「乍ら」の形で見かけることがあり、「ながら」と読めるとスムーズに読み進められます。
たとえば、「残念乍ら」は「ざんねんながら」、「僅か乍ら」は「わずかながら」と読みます。
難しい字に見えても、まずは「乍=ながら」を押さえておけば安心です。
「乍」の音読みは「サ・サク」
「乍」の音読みは、「サ」と「サク」です。
これらの読みは漢和辞典などで確認できる読み方ですが、普段の会話や一般的な文章で単独の字として使われる場面は多くありません。
そのため、「乍」を見たときに音読みをすぐに使い分ける機会は限られます。
| 読みの種類 | 読み方 | 覚えておきたいポイント |
|---|---|---|
| 音読み | サ | 辞典で示される基本的な音読み |
| 音読み | サク | 熟語などで用いられることがある読み |
漢字クイズや辞書の見出しでは、音読みと訓読みがまとめて掲載されていることが多いため、「サ・サク」もあわせて知っておくと便利です。
ただし、読み方だけを手早く答えたい場面では、「ながら」を先に答えると伝わりやすいでしょう。
「乍」の訓読みは「ながら・たちまち・つくる」
「乍」の訓読みには、「ながら・たちまち・つくる」があります。
このうち、もっとも目にする可能性があるのは「ながら」です。
「たちまち」や「つくる」も辞典に載る読み方ですが、現代の一般的な文章では「乍」の字で表記される機会は多くありません。
| 訓読み | 読み方の目安 |
|---|---|
| 乍ら | ながら |
| 乍ち | たちまち |
| 乍る | つくる |
読みを確認するときは、「乍ら」と続けて書かれているかどうかを見ると、「ながら」と判断しやすくなります。
まずは「乍」は主に『ながら』と読むと覚え、ほかの読みは辞書で見かけたときに確認する程度でも十分です。
「乍」には「~ではあるが」「~すると同時に」などの意味がある
「乍」には、前後の言葉をつなぎ、「~ではあるが」や「~しながら」といった意味を添える働きがあります。
とくに「乍ら」の形では、二つの事柄が同時に成り立つことや、控えめな気持ちを表す表現として使われます。
日常的によく使う漢字ではありませんが、あいさつ文や改まった文章で見かけることがあるため、意味を知っておくと文章を読み取りやすくなります。
「乍ら」は送り仮名を付けて「ながら」と読む
「乍」は、送り仮名の「ら」を付けて「乍ら」と書くと、前の言葉に続いて「ながら」という意味を表します。
この「ながら」には、主に二つの使われ方があります。
| 使われ方 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 逆接を表す | ~ではあるが、~だけれども | 残念乍ら、今回は参加を見送ります。 |
| 同時・状態を表す | ~したまま、~すると同時に | 未熟乍ら、精一杯努めます。 |
たとえば「残念乍ら」は、「残念ではありますが」という気持ちをやわらかく伝える言い方です。
また、「知り乍ら」のような表現では、「知っていながら」という意味になります。
ただし、現在は「ながら」をひらがなで書くことが一般的であり、「乍ら」という表記はやや改まった印象を与えます。
手紙、あいさつ文、案内文などで見かけた場合は、前後の言葉をつなぐ役割をしていると考えると理解しやすいでしょう。
「微力乍ら」は謙虚な気持ちを添える表現
「微力乍ら」は、自分の力は十分ではないけれど、できる限り取り組むという謙虚な気持ちを表す言葉です。
「微力」は、自分の力や手助けを控えめにいう語で、「乍ら」を続けることで「力は及ばないかもしれませんが」というニュアンスが加わります。
たとえば、次のように使われます。
- 微力乍ら、お役に立てるよう努めます。
- 微力乍ら、企画の成功に協力いたします。
- 微力乍ら、地域の活動をお手伝いさせていただきます。
この表現は、仕事上のあいさつやお礼の文章、支援への参加を伝える場面などで使われることがあります。
相手に対してへりくだった印象を与えやすいため、自分の協力や参加について丁寧に伝えたいときに向いています。
一方で、親しい友人との会話のようなくだけた場面では、少し硬く感じられることもあります。
その場合は、「できる範囲で手伝うね」「少しでも力になれたらうれしいです」のように言い換えると、自然でやわらかな印象になります。
現代の日本語では「乍」を単独で使う機会は少ない
現代の日本語では、「乍」を単独の漢字として使う機会は多くありません。
実際には、「乍ら」を含む決まった表現として目にすることが中心です。
また、同じ意味の言葉でも、普段の文章ではひらがな表記が選ばれる傾向があります。
| 表記 | 受ける印象 | 使われやすい場面 |
|---|---|---|
| 乍ら | 改まっていて、やや文語的 | あいさつ文、通知文、かしこまった文章 |
| ながら | 読みやすく、日常的 | 一般的な文章、会話に近い文 |
「微力乍ら」や「残念乍ら」のように慣用的に使われる形では漢字表記も見られますが、必ず「乍」を使わなければならないわけではありません。
読みやすさを優先したい文章では、「微力ながら」「残念ながら」とひらがなで書いても自然です。
つまり「乍」は、意味を知っておくと役立つ漢字であり、自分で書くときは文章の硬さや読み手との関係に合わせて選ぶとよいでしょう。
「乍」は5画の漢字で、辞典では「丿」の部に分類される
「乍」は5画で書く漢字で、辞典では一般に「丿(の)の部」に分類されます。
見た目には横線や縦線が目立ちますが、字の最初に書く左上の払いが部首として扱われる点が特徴です。
「乍」の基本情報と部首
「乍」は、画数や部首を調べるときに少し迷いやすい漢字です。
特に、左側に大きく独立した部品がないため、どの部分を部首として考えるのか分かりにくく感じるかもしれません。
辞典では、最初の一画である「丿」を部首とする丿部に載っていることが一般的です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 漢字 | 乍 |
| 画数 | 5画 |
| 部首 | 丿(の) |
| 部首の画数 | 1画 |
| 辞典で探す場所 | 丿部・残り4画 |
漢和辞典などで「乍」を探すときは、まず「丿」の部を開き、その中から残りの画数が4画の漢字を確認すると見つけやすくなります。
ただし、辞典や検索サービスによっては、部首の示し方や検索方法が異なることがあります。
見つからない場合は、総画数の「5画」から調べる方法も便利です。
部首は漢字の意味そのものを表すとは限らず、主に辞典で漢字を整理して探すための目印です。
そのため、「乍」の字形を見て横線の部分を部首だと思ってしまっても不思議ではありませんが、辞典上の分類では「丿部」と覚えておくとよいでしょう。
「乍」の正しい書き順と字形
「乍」は5画と少ない漢字ですが、線の位置や長さのバランスによって、読みやすさが変わります。
基本の書き順は、払い、横線、縦線、横線、横線の順です。
- 左上から右下へ、短く払いを書きます。
- 払いの右側に、上の横線を書きます。
- 上の横線の中央付近から、まっすぐ縦線を書き下ろします。
- 縦線の左側から右側へ、中ほどの横線を書きます。
- 最後に、下の横線を書きます。
書くときは、3画目の縦線を字の中心に置くことを意識すると、全体が整いやすくなります。
上の横線と中ほどの横線、下の横線は、それぞれが近づきすぎないように間隔を取ると見やすくなります。
また、左上の払いを長くしすぎると字が横に広がって見えるため、短めで軽い払いにするとまとまりやすいでしょう。
| 確認したいポイント | 整えて書くコツ |
|---|---|
| 1画目の払い | 左上に短く入れ、長く引きすぎない |
| 3画目の縦線 | 上から下へまっすぐ下ろし、字の中心に置く |
| 横線の間隔 | 3本の横線が詰まりすぎないようにする |
| 全体の形 | 縦長になりすぎず、ほどよい幅に収める |
手書きでは、横線の長さをすべて同じにそろえようとしなくても大丈夫です。
縦線を軸にして、横線が自然に並ぶように書くと、「乍」の形が分かりやすくなります。
「作」は「亻」と「乍」から成る漢字

漢字の「作」は、左側の「亻(にんべん)」と、右側の「乍」を組み合わせてできています。
「作」の右側だけを取り出した字が「乍」であり、漢字の組み立てでは右側の部分を旁(つくり)と呼びます。
「亻」は人に関係することを表し、「乍」は主に音を示す役割を持つため、「作」は意味と音の要素を合わせた漢字と考えられます。
「作」の右側は旁(つくり)にあたる
「作」は、左の「亻」と右の「乍」という、二つの部分に分けて見ることができます。
このうち、漢字の右側に置かれる部分は、一般に旁(つくり)と呼ばれます。
つまり、「作」の右側にある「乍」は、まさに旁にあたる部分です。
「亻」は「人」が変化した形で、漢字の左側に置かれるときは「にんべん」と呼ばれます。
一方の「乍」は、「作」の中では右側の形を支える要素として使われています。
| 位置 | 構成する字 | 呼び方 | 役割の見方 |
|---|---|---|---|
| 左側 | 亻 | にんべん | 人に関係する意味を表す |
| 右側 | 乍 | 旁(つくり) | 主に音を示す要素になる |
漢字を見分けるときは、全体を一文字として覚えるだけでなく、どの部分が左側で、どの部分が右側かを意識すると形をとらえやすくなります。
たとえば「作」を書く場面でも、「亻」と「乍」を別々の部品のように見てから組み合わせると、字の構造を確認しやすいでしょう。
「乍」は普段あまり単独で目にする機会が多くない漢字ですが、「作」の右側にある字だと知ると、記憶に残りやすくなります。
「乍」は「作」の音を示す要素
「作」は、漢字の成り立ちの考え方では、意味を表す部分と音を表す部分を組み合わせた字の一つです。
左側の「亻」は人を表し、右側の「乍」は「作」の音に関わる要素として用いられています。
このように、意味に関係する部分と音に関係する部分を合わせた漢字は、形声文字と呼ばれます。
「作」の場合は、「人が何かを行う」というイメージと、「サク」という音につながる要素が組み合わさっていると考えると分かりやすいでしょう。
ただし、「乍」を単独で読んだときの読み方と、「作」の中で音を示す働きをするときの関係は、いつもそのまま一致するわけではありません。
漢字の音は長い時間の中で変化してきたため、部品の現在の読みだけで熟語の読みを判断しないことが大切です。
- 「亻」からは、人に関係する意味を受け取ることができます。
- 「乍」からは、「作」の音に関わる手がかりを受け取ることができます。
- 二つを合わせることで、「作」という一字の形と働きが成り立っています。
たとえば「作品」「作家」「制作」などでは、「作」は「サク」と読まれます。
右側の「乍」は、その「サク」という音につながる背景を持つ部品として見ることができます。
部首や旁の役割を知ると、知らない漢字に出会ったときにも、意味や読みを考えるためのヒントを見つけやすくなります。
「乍」と「作」の成り立ちの関係
「作」は、「亻」と「乍」を単純に横へ並べた形ではありますが、それぞれに役割がある組み合わせです。
「亻」が人を示し、「乍」が音を補うことで、「作」は人の行為に関係する漢字として成り立っています。
「乍」は『作』の右側を形づくるだけでなく、音の手がかりにもなる重要な部分です。
そのため、「作」の右側だけを知りたいときは、「乍」という独立した漢字であることと、「作」では旁として使われていることをセットで覚えるとよいでしょう。
| 見方 | 「乍」 | 「作」 |
|---|---|---|
| 字の形 | 単独でも使われる一字 | 「亻」と「乍」から成る |
| 漢字の中での位置 | 「作」の右側に入る | 左に「亻」、右に「乍」を置く |
| 成り立ちでの働き | 主に音に関わる | 人に関係する意味と音の要素を合わせる |
「作」という身近な漢字も、構成をたどると「亻」と「乍」の関係が見えてきます。
右側の形を見て迷ったときは、「作のつくりは乍」と覚えておくと、漢字辞典で調べるときや手書きするときにも役立ちます。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- 「作」の右側だけの漢字は「乍」です。
- 「乍」は主に「ながら」と読み、「乍ら」の形で使われます。
- 「乍ら」には「~しながら」「~ではあるが」などの意味があります。
- 「乍」は5画で、辞典では一般に「丿(の)の部」に分類されます。
- 「作」は「亻(にんべん)」と「乍」から成る漢字です。
- 「作」における「乍」は、右側の旁(つくり)にあたります。
見慣れない漢字でも、形をよく見ると、知っている漢字の一部として見つけられることがあります。
「乍」は日常で目にする機会は多くありませんが、「乍ら」の読み方や意味を知っておくと、あいさつ文や少し改まった文章を読むときに役立ちます。
気になった漢字に出会ったときは、部首や画数、使われている言葉もあわせて確認してみてください。
少しずつ漢字への親しみが深まり、文章を読む楽しさにもつながっていくでしょう。

